〜 着色をしましょう 〜
さて、いよいよ着色していきます。
まず最初はそれぞれの「主体となる色」のみでそれぞれの部分を塗りつぶし、色分けの作業を行います。
最初は肌の色から塗りつぶしていきますが、そのまま塗りつぶしを行うと、目や歯の部分も一緒に塗ってしまうので、まずそれを防ぐため、先に目や歯のまわりに境目を描きます(コレを俗にドット絵で言う”マスクをする”と言います)

マスクができたら塗りつぶします。

「目の白目部分」や「光の部分」と「歯の部分」を白で塗りつぶします。

髪、目の中も塗りつぶします。

舌を塗りつぶします

服を塗りつぶします。

次は影を付けていきます。
その前にまず日光(光の元)の位置を想定しておきます。
今回は基本的に左斜め上から当たっているとしておきましょう。
そうすると光りは矢印のように左上から右下にかけて流れていることになります。
今回もアニメ調な影付けを行っていきますが、もし「光の流れがわかっても影の付け方がわからない」という人は、好きなアニメなんかを参考に真似るなどするか、今回と同じことを行っていってください。
そのうちどういう影付けをしていったらいいかわかってきます。
ちなみに言うと今回の影付けは、一度にすべての影を付けようとせずに、大まかな全体の影を付けてから、細かな影を付け加えていき重ねていくという方法をとります。
さて、まずは鼻や口など、細かな部分に付く影は考えずに、顔そのものの影を考え、適当に「影となる色」でマスクします。

塗りつぶします。

次は鼻の影を考えマスクします。
左上から光が当たると、鼻の頭に光は遮られ、次のような斜めの影ができます。

塗りつぶします。

次は首の大まかな影をとり、マスクします。

塗りつぶします。

顔に光は遮られ、首と顔の間にも影ができます。
次のようにマスクします。

塗りつぶします。

最初の「全体にとった影」と「部分の影」とをなめらかなカンジになるように繋げながら修正します。

次は髪の毛にも光が遮られ、顔に影がつきます。
それを適当にマスクします。

塗りつぶします。

綺麗に修正しましょう。

自分の顔を観察するとわかりますが、眉と目の間には多少凹みがあるので、それも考えて少し影を付けます。

さて、ここまでできあがったら、もういきなり肌の部分にアンチエイリアスを全てかけ、肌を完成させていきましょう。
といっても別に先に肌のように髪とかも影を付けてからでもいいですよ。
ただ、ウチはいつも「部分的に一つづ完成させていく」という方法で描いてるだけなので(笑)
そこでまず、アンチエイリアスをかけるときの「良い例」と「悪い例」を紹介します。
アンチエイリアスの悪い例

これは2つとも悪い例です
まず左側の例は、確かにアンチエイリアス自体はちゃんとかけられているし、ドットのギザギザもうまく消しているように見えます。
しかし、結果としては最初の線画の段階よりも線が太く見えてしまっています。
これはどうして起こるのかというと、主線の黒の線をそのまま残しながらアンチエイリアスをかけているため、中間色の分がさらに線に重ねられ、若干線が太くなってしまっているわけです。
次は右の例ですが、これは最悪です。
この例は何も考えず、ただ単に中間色3色をそのまま主線の上に重ねていっているだけです。
こうしてしまうと、原寸の方を見ればわかるように、ただ主線のギザギザの線がそのままぼやけたカンジにしか見えません。
アンチエイリアスの要は、あくまでドットのギザをとるためだけのものです。
なので、いかに最初の主線を崩さずにギザをとるかがポイントとなります。
この講座を見ている人の中には今までこの2つの例のようなカンジでアンチエイリアスをかけていた人も多いのではないでしょうか。
というか、ウチも昔そうでした(笑)
次は良い例を紹介します。

どうですか?
悪い例の時とは違って、主線の太さは変わらず、かつ、きちんとギザがとれてるでしょ?
それでは、このアンチエイリアスのかけかたを例を使っておさらいしておきましょう。

まずいろんなタイプの線を例として用意してみました。
これは直線の例となっていますが、実は曲線も同じことです。
ドット絵での曲線というのはこのようないろんなタイプの直線がいくつも集まってできていると思ってください。
つまりこれらの直線にアンチエイリアスをかけられるようになれば、ほんの少し応用をきかせるだけで曲線も問題なくかけられるようになります。
さてここに主線の黒の色と肌の影となる色との中間色が3色ありますが、まずその中での真ん中の色(つまり中間色中の中間色)を選びます。
そして主線を残しながら置いていくのではなく、主線の黒のドットの上に上乗せするカンジでドットを打っていきます。
ドットのギザとギザの間が長い線はそれに合わせ、ドットの置く数も増やします。
ちなみに上から2番目のような線は以前もいいましたが、元々原寸の段階ではギザが見えない線なので、基本的にはアンチエイリアスは不要です。

次に、他の2つの中間色を選び、中間色中の中間色を間に挟むようなカンジでドットを置いていきます。
そうすれば、元の主線の太さを保ちつつ、綺麗にアンチエイリアスがかけられます。

ついでなので、逆側にもアンチエイリアスをかけてみましょう。
やりかたは同じです。
強いて言うならば、上から4番目の線の例には気をつけてください。
まず中間色中の中間色でドットを置きます。

次に同じように残りの2色で挟むように打ってください。

これであなたもアンチエイリアスが理解できたことだろうと思います。
それではおさらいはこれぐらいにして、本編に戻ります。
まず、おさらいしたように、中間色中の中間色を選んで、主線に上乗せするカンジに打ってください。

次にそれを挟むように残り2色も置いていってください。
ただし、そのままのそのとおりに置くのではなく、曲線の場合は、その時々によって少し応用が必要です。
例えば、先ほどは「完全な斜めの線は基本的に不要」と言いましたが、なぜか今回は中間色1色分のアンチエイリアスがかけてあります。
なぜかというと、全体としてこの曲線を見た場合に、かけた方がスムーズな曲線に見えるからです。
その応用をきかせる方法はただ一つ、普通にアンチエイリアスをかけながら常に原寸を確認することです。
例えば、アンチエイリアスをかけている最中に、「もう1ドットぐらいはかけたほうがいいかな?」とか、逆に「ここはかけない方が綺麗に見れるな」とか常に考えながらかけていくわけです。
この作業が最終的にドット絵が綺麗に完成するか、しないかの境目となってくるので、気を集中させながら描いていってください。

これと同じ方法で、肌に関する主線とのアンチエイリアスをすべてかけてください。